胃下垂は単純な筋トレでは治らない？意識するべきポイントは
ぽっこりお腹を治したい！
胃下垂は、お腹の筋トレが大切だということはよく聞く話。ですが、腹筋はあんまりやったことがない、実際にやってみて、なかなか効果がでないと、悩んでいる人もいるでしょう。
胃下垂の原因は主に2つ、
- 胃を支えるものがない
- 胃の健康状態が悪い
では、胃下垂を治すために必要な筋トレはどんなものなのか？今回は胃下垂に効果的な筋トレと、注意点について解説していきます。
目次
胃下垂を改善するために筋トレをする理由とは？
胃下垂を治すために、腹筋を始める。それはもちろん良いことなのですが、腹筋にもいろいろな種類があります。
スポーツ選手のやる腹筋は、体幹を強くするために。ダイエットをしたい人がやる腹筋は、脂肪を燃焼させるために。モテたい人のやる腹筋は、お腹を6つに割るために。
胃は筋肉ではなく、内臓です。内臓を鍛えるには、少し意識するポイントを変える必要がありそうですね？
胃下垂の人が腹筋をやる理由は
- 胃の健康を促進する
- バランスの悪い太り方をしないために
大きく分けて、この2つ。
胃の健康を促進する
胃は、ただの1つの臓器。ですが、だからと言って、病気になるまで健康に気を使わないのは、逆におかしな話です。
体の健康を保つ時と同じように、胃が健康であるためにも、十分な栄養、休息、運動が必要なのです。
運動をすると代謝が上がり、体力もつきますよね？普段行き届いていないところの血流が良くなり、老化を防止する効果もあります。
同じように、胃の健康のために胃の運動をしよう！というわけですね。
バランスの悪い太り方をしないために
胃下垂を治すためには、太る、ということも1つ大切な要素です。
それは、脂肪には、非常用のエネルギーであることともう1つ、内臓を定位置に支える、クッションの役割を果たしているから。
胃の下に脂肪があることで、胃を支えるものができ、胃の負担が軽くなる。結果として、胃下垂の改善につながる。
胃下垂の人が、妊娠をきっかけに症状が改善した、なんていうことも、耳にします。これも同じ理由で、一時的に胃の支えができたことで、胃下垂が改善したと考えられますね。
ですが、ただただたくさんモノを食べただけでは、二の腕や太もも、ウエストにだってお肉はついてしまいます。
健康的に太るためにも、適度な運動は必要になってくる。腹筋は、そういった意味でも、胃下垂の改善に取り入れたい運動の一つなんです。
筋トレで効果が出ない？気を付けるポイントを変えてみて
胃を鍛えるといっても、内臓の筋トレなんて聞いたことがありませんよね？表面の腹筋ではなく、内臓を鍛える場合、意識するのは、「腹圧」。
腹圧とは、内臓を本来の位置に保っておくための、お腹の中の圧力のこと。
胃下垂の人は、姿勢が悪かったり、胃の健康状態が悪かったりで、この腹圧が弱い、もしくは、腹圧に抵抗する力が出せなくなっている、ということが考えられます。
腹圧をかける筋トレをすることで、それに抵抗できるように胃を鍛えるということですね。
通常の腹筋（シットアップ）では、腹直筋という、お腹に縦に敷かれた筋肉の、比較的上の方を使うことになりますが、腹圧を高めるためには、下腹部の筋肉を使う必要があります。
また、下腹部を使う腹筋では、呼吸の意識もお腹の下の方に向いてくる。つまり腹圧にも、より意識が行くようになるため、胃下垂の筋トレに適している、というわけですね。
腸腰筋を鍛え腹圧を高めるフラッターキック！
腸腰筋とはココ！
まさに下腹部の筋肉。上半身を使って行う腹筋よりも、足を上げ下げする腹筋の方が、下腹部に意識が行くのを感じられるでしょうか？
ゆっくり息を吐きながら、やることが大切。動画よりももっとゆっくり足を動かしてもOKです！
とにかく下腹部にダイレクトに効く、レッグレイズ
こちらも同じく下腹部へ負荷をかけるトレーニング。先ほどのフラッターキックよりも運動強度は高くなります。
ちょっときついかもしれませんので、できる範囲で。最初、どうしてもできなければ、膝を曲げた状態でもOKです。
この２つが、下腹を鍛える代表的な腹筋運動。腹圧が上がっているのを感じますか？
継続することが何よりも大切。家でも簡単にできるので、音楽をかけながらとか、ふとした時間に取り入れてみてくださいね。
あなたの胃下垂は何が原因？内臓が健康であることも重要！
胃を鍛えるには、そのための栄養をしっかり摂ることも大切。
筋トレでも、プロテインを飲んだり、お肉を食べたり、食事は大切な要素ですね？
メリハリを意識して、きちんと栄養を摂りましょう。ただ、食べ過ぎは禁物ですよ。
胃下垂を直す前に
筋トレをすることは大切ですが、その前にまずはあなたの胃の健康状態を確認してみてくださいね。
下痢や便秘はしていませんか？肌荒れは起こしていませんか？
胃の消化機能が落ちると、そのまま腸にも負担がかかり、連鎖的に体の不調は広がっていきます。
誰しも、カゼをひいて熱があったり、ケガをしているときに運動はしないもの。そんなことをすれば症状は余計に悪化してしまいます。消化が悪ければ、胃に必要な栄養も、体に必要な栄養も不足していってしまう。
あなたの胃は健康ですか？ちゃんと休む時間をとってあげていますか？胃の健康は、食生活や、精神的な負荷によっても左右されます。
もし、筋トレをしても効果が見られないのであれば、まずはあなたの胃は健康なのか？別の角度から一度見直してみましょう。
<関連記事：胃下垂の治し方を知りたい！意外と奥が深い、胃下垂の原因>
まとめ
- 普通の腹筋では、表の筋肉を使うことがメインになってしまう
- 腹圧を意識することで、体の内側を鍛えられる！
- 筋トレを始めるよりも、あなたの胃が健康であるかが大切
ただ鍛えるのではなく、何のためにやるのかが大事。意識を磨けば、普段の歩く姿勢1つをとっても、腹筋を意識するようになってきます。
まずは体の内側に目を向けるところから。ゆっくりと少しずつ、胃下垂の改善に必要な力をつけていきましょう。
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