目の下のクマ、寝ているのに消えないのなら、食生活からアプローチ!
目の下のクマの悩みは、プチ断食で消しちゃおう!
目の周りに黒ずんででいるクマ。
若い頃はちょっとぐらい不規則な生活を送っていてもクマなんて出来なかったはずだし、仮にできてしまっても数日規則正しい生活を送っていれば知らないうちに消えていたもの。
それが、ある時鏡を見てなかなか消えないクマを見つけて、自分の疲れを思い知らされた…という人は少なくないのではないでしょうか。
クマというのは男女どちらにも現れるもので、一般的に目や体の疲れからできるものだと考えられています。
しかし、クマができるには他の原因も考えられるのです。いくら寝てもなかなかクマが取れない人、そもそも寝る時間が確保できていない人は、クマの原因をしっかり知って対策をするのが賢明です。
どうしてクマができるのか?
そもそもクマというのは何なのでしょうか?
多くの人は目元の血行不良が原因だと考えます。必ずしも間違いではないのですが、クマの大きな原因は目の下の皮膚の薄さにあります。
目の周囲というのは細胞組織がとても敏感なところで、皮膚は薄く血管は細い特徴があります。
そのため、目元というのは皮膚の厚さに非常に個人差が出やすいところで、薄ければ薄いほどその下にある血管が透けて見えクマの原因となるのです。
皮膚が薄くなる原因には主に3つあります。すなわち、①遺伝的性質②加齢によるコラーゲンの減少③目をこするなどの繰り返しによる刺激。年を重ねれば重ねるほどクマが現れやすくなるのは自然の事なのです。
クマは無視できない体のシグナル!
しかし、クマの原因は皮膚の薄さだけではありません。
寝不足やストレス、目の使い過ぎによる目の周りの血行不良が原因となってクマができることはよくあります。しかし、これは一過性の血行不良による場合が多いのが特徴です。
また、ホルモンバランスが崩れた時にもクマがでることがあります。ホルモンバランスについては、たいていクマ以外にも他の諸症状が引き起こされることが考えられます。
特に気を付けたいのが、内臓の不調によって現れるクマです。
ある臓器との密接な関係
クマの原因となる内臓の不調の中で、とくに多くの人に関連性のあるものが、肝臓の不調です。
肝臓というのは人間の体の中で最大の臓器であり、担っている生理機能は他の臓器と比較すると多数に及んでいるため、人間の体の恒常性を維持するためにはとても大切な臓器であると考えられています。
よくお酒をよく飲んで肝臓の調子が悪い人は、顔が黒ずんでくるなどという事があります。肝臓が悪くなった時は血行が悪くなる場合が多いので、血行不良から肌の黒ずみという事が起きてしまうのです。
なので、顔全体が黒ずむまでとはいかなくても、肝臓機能が低下し始めのころは特に皮膚の薄い目の下に黒ずみがクマとなって現れてきます。つまり、寝てもなかなか消えることのない慢性的なクマは、肝臓の不調を訴える体の危険信号であると捉えることができるのです。
絶食でダブルの効果が期待できる
肝臓の機能低下が原因でできてしまったクマを消すには、どのようなことが効果的なのでしょうか。
暴飲暴食、アルコールの摂取のし過ぎで肝硬変や肝障害が出るという話は聞いたことがあると思います。これは、肝臓を働かせすぎた結果起きてしまう病気なのです。
肝臓の機能は、実に多岐にわたっています。その全てを把握するのは医者に任せるとして、私たち一般の人でも、
- 肝臓は糖や脂肪などのエネルギーの元になるものを代謝している。
- アルコールや毒素、薬などの化学成分を解毒・浄化する役割を担っている。
- 脂肪の消化に必要な胆汁酸の生成。
- 血を作る(造血)ために必要な栄養を貯蔵・分泌する働き。
という肝臓の役割については頭の片隅にとどめておくと良いでしょう。
つまり、これらが肝臓の主な仕事となるわけですが、肝臓に対する仕事量が大きすぎると、いつしか肝臓は疲れ果て肝機能障害を引き起こしてしまうのです。
そこで注目したいのが絶食です。絶食というのは東洋医学において心身医学的治療と呼ばれており、病気の治療へのアプローチ方法の一つとして利用されています。最近では「プチ断食」という言葉とともに日本でも認知度が上がりました。
肝臓の仕事量が増えるということは、言い換えれば、糖や脂肪などのエネルギー価の高い食品を多く摂取したということです。
我々現代人の食生活は、とにかく必要以上の糖や脂肪を摂取していて、それが様々な健康障害を引き起こしていると指摘されています。
その顕著な例が生活習慣病でしょう。つまり、必要以上のエネルギーを毎日摂取することで、肝臓が疲れ果ててしまい、そのサインがクマとなって現れるという流れが予想されるのです。
断食をすることによって、無駄なエネルギーを摂取しないようにし、同時に肝臓を休ませてあげることで、肝臓の機能を維持することができるのです。
また、肝臓だけでなく無駄なエネルギーを摂取しなくすることにより、蓄え続けられた脂肪の分解も促進されたり、体内に存在していたけどなかなか分解されることのなかった毒素を分解することができるようになるなど、断食をすることによって様々な副次的な効果が期待できるのです。
断食って危険じゃない?どれくらいやればいいの?
断食と一口に言っても本場の仏教徒が修行のために実行するような、生命の危険と隣り合わせの過酷な断食もあれば、私たち一般の人でも健康維持のために生活の中に簡単に取り入れられるような断食まで、さまざまなスタイルがあります。
よく紹介されているのが、「毎週日曜は朝・昼を抜くプチ絶食」というような、しっかりとしたプログラムが元となっている断食があります。
しかし、体と心を調える東洋医学の見地から考えるのであれば、絶食はそこまでシステマティックに考える必要なはなさそうです。
つまり、ストレスが溜まっているな(心の不調)と思ったら、それが体の不調に及ぶ前に食事を数回抜くことで未然に防いだり、逆に最近食べ過ぎたな(体の不調)と感じたら、それが悪化するのを防ぐために数回の絶食をすればいいのです。
絶食と言っても数日の過酷な絶食をする必要はありません。せいぜい1~2食を抜くくらいで、内臓機能的には大きな改善が期待できるのです。また、絶食中でも水の補給は欠かさないようにすることが大切です。
お茶やコーヒー、ジュースなどはそれらを消化・代謝するために肝臓を働かせてしまう恐れがありますが、純粋な水であれば、体内への吸収のために肝臓を酷使することはありません。
反対に、肝臓は解毒やその他の働きのために水を必要とするので、水は積極的に摂取するとよいでしょう。
まとめ
クマというのは必ずしも睡眠不足でできるとは限りません。
クマの原因は目の下の皮膚の老化や、目の周りの血行不順が原因であったりする場合があります。人間、歳をとる以上肌の老化は避けられないので、クマができやすくなるというのは自然なことです。
しかし、慢性的にクマが消えないという事になると、それは体の不調のサインであることが予想されます。
特にクマの発生と密接な関係のある肝臓の機能低下が疑われる場合は、まずは自分の生活を見直して肝臓を休ませてあげることが大切。
そのためには、体の機能を調える絶食を少し試してみることで、肝臓への負担を減らして肝機能を向上させることができるかもしれません。
たかがクマだと侮らないで、クマがなかなか消えないときにはプチ絶食をして肝臓を休ませてあげる必要があることを、頭の片隅に覚えておきましょう。
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