顔が青白いのは生まれつき?病気でなくても、体はサインを出している?

pale-face

なんだか顔色が青白い…健康だと思っていても、体はサインを出している?

仕事に人間関係に、自分を追い込むときには体に不調が現れるものです。

pale-face

特に人の目を引く「顔」というポイントは、変化を気づかれやすいところであり、言われたときにはこれが原因かな…と漠然とした理由は思い浮かぶのではと思います。

しかし、生まれつき顔が白いんだ、という方も実際に多くおり、健康について不安はないのになぜだろう…?と首をかしげる人も多いのではないでしょうか。

表面にまで表れた不調は、実はそんなに単純なものではなく、意外な器官が原因となっている場合も多くあります。

今回は、肌に影響を与えるのはいったいどんな環境か、素朴な疑問を基本的なところから俯瞰し、顔色をよくする方法について考えていきたいと思います。

目次

  1. 青白い肌、そもそも肌の色はなぜ違う?
  2. 冷えや免疫力の低下からくる顔の青白さ
  3. 東洋医学からみた顔の青白さ
    3-1. 気虚に対する漢方
  4. まとめ

青白い肌、そもそも肌の色はなぜ違う?

住む国や地域によって、人の肌の色はそれぞれ異なりますが、北に聞くほど肌が白く赤道直下では肌の黒い人が生活していますね。

これは、人が、移住を繰り返す過程で、環境に適応するために、肌の色を変化させているといわれています。というのも、赤道直下ではそれだけ日光の光は強く、その分肌の受けるダメージが強いわけです。

その肌のダメージをやわらっげるために、人はメラニン色素という成分を持ち、紫外線を吸収することで、肌の受けるダメージを軽減しています。

メラニン色素、耳にしたことのあるかたも多いと思いますが、シミの原因となるあのメラニンですね。

紫外線を受けると黒く変色してしまうこのメラニン、実は、肌を日光から守る重要な役割を果たしている物質なのです。

というわけで、日光の強い赤道付近の地域では、肌をダメージから守るため、メラニン色素を多く保有しており、そのため黒い肌をしています。

一方で、日光を浴びるということにはメリットもあり、例えば、カルシウムを骨に定着させるにはビタミンDが必要ですが、このビタミンDの生成には日光の光を必要とします。

この時、メラニンが日光の紫外線を吸収しすぎてしまうと、ビタミンDが生成されなくなってしまうため、比較的日光によるダメージの少ない北の国の人々は、メラニンを少なく、つまり白い肌へと適応していったというわけです。

冷えや免疫力の低下からくる顔の青白さ

ここまではあくまで、個人の地となる肌の色のお話でした。では、体の不調からくる肌の青白さはどういった原因で起こりうるのでしょうか。

顔色の悪さと一口に言っても、その特徴はさまざま、主な原因といわれているのは不摂生、ストレス、運動不足、冷え、といった症状です。

中でも顔が青白く見える場合、大きな原因は血行不良であるとされます。飲料水の飲みすぎや、アイスクリームなどの冷たいものの飲食、また、運動不足による筋力の衰え、冷えや貧血も大きな原因の一つです。

ではなぜ血行不良が起こると肌が青白く見えるのでしょうか。たとえば仕事で何か重大な失敗を犯したとき、何か恐ろしいものを見たとき、「顔面蒼白」とか、「血の気が引く」といった言葉が多く使われますね。

これが過度な人になると、失神してしまう人もいるわけですが、このtきの腕は、外からの強いショックやストレスによって防衛本能を示し、血流が遮断されるといった仕組みが働いています。

そのため、血流、血圧が敵足、極度の貧血状態となり失神するのです。

顔面蒼白となるのはこのためで、肌の青白さは血流が原因となっているという裏付けということもできるでしょう。

慢性的な顔の青白さは、すなわち継続して血行不良が起こっている状態、毎日お風呂に入っていますか?朝ごはんはちゃんと食べ、睡眠は十分とれていますか?これらの不摂生は顔を青白く変色させる原因となりえます。

運動は単純に筋力の低下を防ぐものと思われがちですが、これは、血管の拡張や収縮する力を鍛えることにもつながります。さらに血を多く作る食生活を心がけることも大切となります。

東洋医学からみた顔の青白さ

東洋医学では、体の構成は「気」「血」「水」の3つに分割され、顔が全体的に青白い症状は、「気」が不足している状態、気虚と呼ばれます。

気とは体を動かすエネルギーの源、体を温める働きも持ち、体を病気の原因から守ります。そのため、疲れやすくなったり、手足がだるくなるといった症状が現れます。

また、「気」は、残り2つの要素である「血」「水」が体の外へ漏れ出さないようにとどめる働きを持っているため、気虚の症状が現れると、汗をかきやすくなったり、よだれが出やすくなったりすることがあります。

気虚に対する漢方

「気」が不足する気虚に対しては補気の効能を持つ漢方が処方されます。補気の効能を持つ漢方は、黄耆(おうぎ)、大棗(たいそう)など、いくつか存在しますが、その中でも強い効果を示すのが、高麗人参です。

これらの生薬は寒邪(冷えや痛み)に取りつかれた時に、身体をあたため、気の流れを良くする働きがあります。

そのほかにお勧めの食べ物は、穀類、芋類、アスパラガス、カボチャ、シイタケ、ぶどう、ウナギ、赤身魚、肉類です。

気虚の場合は胃や脾に負担がかからないよう配慮する必要があるため、消化吸収がよくなる調理法で摂取すると良いでしょう。

まとめ

今回は、顔が青白い、という状態をいくつかの視点からのぞいてみました。血行不良と解説する情報は多く存在するものの、それだけでは説明のつかない、自覚症状のない方も多くいらっしゃると思います。

東洋医学では、1つの症状に対しての対症療法ではなく、体全体を見ますから、単純に気虚と言ってもその原因が「血」や「水」から来ていることもあり得ます。

逆に、気虚を放っておけば、それがほかの2つの要素に影響を与えてしまうこともあるわけです。

「気」とは、言ってしまえば元気のこと。元気で生活するために、身の回りの環境やストレスについて、ぜひ一度見直してみてください。

今回の記事が、あなたの生活を豊かにする、何かのきっかけになれば幸いです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る