代謝がいいと体温は上がるの?寒さを感じづらい体になる方法は

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代謝がいいと、寒くないの?体温と代謝の関係

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低体温気味で、クーラーにもめっぽう弱い。

でも、運動するとけっこう汗をかく。

これって代謝はいいの?悪いの?

体温を上げるには、基礎代謝を上げればよいのでしょうか。

代謝がいいと寒くない!は本当か?

代謝がいいということは、エネルギーを生み出したり、食べ物を消化したり、吸収したりする。

体の中で、成分をうまく合成したり、分解したりできる人のことなんですね。

体温に関していうのであれば、代謝がいい人は、熱いときには汗をかいて発散したり、寒いときにはエネルギーを素早く生み出して体を温めたりできる。

つまり、体温が高い人のことではなく、体温を調節する機能が高い人、と言うこと。

例えば、ナマケモノって動物。

ほとんど動かないことで有名なこの動物は、とても代謝率が低い。

そのため、食べ物を食べ過ぎると、代謝が追い付かず、エネルギーを発散できずに具合を悪くしてしまうんです。

かわいいですね?笑

でも、ナマケモノにとってはそれでいいんです。

だって、そんなにエネルギーを必要とする活動をしない生き方を選んだから。

ヒトの場合はどうでしょう?

ヒトの平熱は36.5~37度といわれていますが、これは、ヒトがこの世界で生きていくために適応した、ヒトが選んだ体温なんです。

それは個人にとっても同じこと。

欧米人の平熱って38度なんです。知ってましたか?

同じヒトでも、生きてきた、適応してきた環境によって、体温は異なる。

あなたと私の平熱が違うのも同じ。

体温調節機能が優れていることと、平熱が高いこととは別問題なんですね!

代謝が影響するのは前者。

寒いときに体を温め、熱いときには熱を発散する。あくまで体温調節機能が優れているということですね。

では、基礎体温、平熱を上げることは不可能なのでしょうか…?

体温が低いと体に悪いの?

ヒトの体温はなぜ37度になったのか。

それは、ヒトの体の中にある、酵素の力を引き出すことができる温度だからです!

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酵素とは、成分を反応させる着火剤のようなもの。触媒ってやつです。

これが反応しやすいのが37度、正確には40度前後ですが。

体温が低いと、普通の人よりこの酵素の働く力が弱くなるんですね。

栄養を作り出したり、分解したりの反応が進みづらくなる。

つまり、代謝が落ちる、ということは、可能性としては考えられると思います。

プールに長時間入っていたり、寒い中にいると、唇が真っ青になりますよね?

体温が下がると、血流も悪くなる。やはり、代謝は落ちてしまいます。

ただ、そこまで問題ではない、低体温になると、ヒトの臓器は機能を落としてしまいますが、低体温症として、症状が現れ始めるのは、35度を切ったところからと言われています。

33度で、何かを考える力が衰え始め、無関心に、30度を切ると、錯乱、幻覚を覚える。

ただ、普通の生活をしていれば、ここまで体温が落ちることはありませんね。

︎基礎代謝を上げる方法は?エネルギーを使う体になるために

もちろん代謝を上げることは、有効ではありますが、はっきりと方法として確立されいるわけではありません。

では、平熱を上げる方法はないのでしょうか?

ヒトは恒温動物といって、寒い環境にいても、熱い環境にいても、一定の体温を保つことで、正常に生活している生き物です。

ですが、恒温動物の中でも、犬は38.5度、鶏は42度。

生き物によって差がある、そして、ここには面白い法則があるんです。

大きい生き物ほど代謝が高い!ベルクマンの法則

正確には、代謝が高いというのではなく、寒い土地に住む生き物は、体が大きくなる、というのがこのベルクマンの法則です。

生き物は体が2倍大きくなると、表面積は2乗になる。一方、体積(≒重量)は3乗になります。

何がなんだかわかりませんね。図で見てみましょう!

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左と右では、高さが2倍。そうすると、表面積は4倍になる。

一方、体積(≒重量)は8倍になっているのがわかりますか?

背が高くなれば、表面積より、体積(≒重量)の方が増える割合は大きいのです。

汗をかいて発散する量は、表面積に比例します。一方、エネルギーを生産する量は体積(≒重量)に比例する。

体が大きくなるほど、

汗で発散するエネルギー量 < エネルギー生産量

となっていくわけですね。

簡単に言うと、体がでかい方が熱を体にとどめておけるのです。

難しいお話になりましたが、ここまでがベルクマンの法則。

難しい話が続きます…

もし、同じ表面積で重量だけ増えたらどどうなるのでしょう?

エネルギー生産量は体の中に溜まっていく、生物の場合、それが体温に反映される可能性が高いんです。

すこし拡大解釈ですが、何が言いたいかというと…

脂肪より、筋肉の方が重たいことは知っていますね?

同じ量で熱生産量を増やすには、重たい筋肉を増やすことが理にかなっている!ということなんです。

さらに筋肉は、血流も多い。エネルギーを消費する量も増える。

すると代謝が上がり、体温も上がる可能性がある。

だから、代謝を高めるために、筋肉をつけましょうと言われるわけなんですね。

まとめ

  • 代謝は、体温ではなく、体温調節機能に影響する
  • 体温が下がると、代謝が下がる可能性はある
  • 体積のわりに重たい筋肉は、代謝を上げる上では理にかなっている!

少し難しいお話になりましたが、代謝を上げるってそもそもどうすれば?

それには、筋肉をつけることが合理的であり、すると、体温が上がる可能性もある。というお話でした。

平熱は、あなたが、あなたの先祖が、今の環境に適応してきた結果です。

もし、最近急に体温が下がった、上がった、というのであれば自律神経の不調を気にする必要がありますが、そうでなければ深刻になる必要はないでしょう。

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