仕事のやる気が出ない、集中できないのは、ストレスとリラックスのバランスがカギ?

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仕事のやる気が出ないとき、体の支えになっているエネルギーは?

学生を経て社会人になり、最初は、よし、これから頑張って働くぞと、自立して生きていくんだと、みんな社会へと飛び出していきます。

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誰もが自分の好きな仕事に就けるわけではありませんが、それでも自分の人生のために、何とか働いていこうと努力します。

夢や、家族のため、お金や自分自身の成長のため、目的をもって走り出し、時には疲れ、立ち止まることもあると思います。

ふと、今まで走ってきた道のゴールがどこにあるのかわからなくなったり、新しい選択肢が目の前に現れたとき、今まで持っていたやる気がなぜか、しゅんと縮こまってしまう、そんなときにあなたならどんな選択のしかたをするでしょうか。

今回は、今まであったやる気が感じられなくなったとき、体はどんな状態になっているのか、体に起こる変化にスポットを当てて解説していきます。

目次

  1. やる気が出ないのは当たり前?
  2. やる気がなくて疲れやすい。ストレスとリラックスのバランスが鍵!
  3. 疲れからやる気が減退するケース
  4. まとめ

やる気が出ないのは当たり前?

誰しも自分の望んだ仕事であれば、喜んで、誇りをもって、ストレスなく働くことができるでしょう。でも、自分の「好き」はえてしてお金にはならないものです。

生活のために仕事と割り切って、別のものを仕事にするか、いつか夢を実現するために、待遇は悪くても少しでも関係のある仕事に就くか、それは、人それぞれ違ってくると思います。

マイナビの調査によれば、好きな仕事をしている人の割合は全体の4割程度、一方、休日や家族の都合を優先したり、妥協したり、入ってみたら思っていた仕事と違っていたなど、自分の希望通りとはいかない人が半数以上を占める結果となっています。

大なり小なり、妥協をもって一生懸命生きている人のほうが割合としては多いようですね。

ちなみにこちらの調査は2017年度版、2008年では好きな仕事をしている人の割合は6割でしたので、好きな仕事をしている人の数は減少傾向にあるようです。

やる気がなくて疲れやすい。ストレスとリラックスのバランスが鍵!

やる気がないとはどういう状態か、その1つは、ストレスとリラックスのバランスで説明をすることができます。イメージとしてはこの2つは、どちらかが上がると、どちらかが下がる、シーソーのような関係と思われがちですが、脳科学の観点で、この2つは、「どちらも独立して溜まっていく」ものです。

確かに、人の自律神経は、興奮状態と鎮静状態で、どちらかが優位になるようになっていますが、それによって生じる、ストレスとリラックスは、実は相関性がなく、それぞれ独立して溜まっていくのです。

では、これがどのようにやる気とつながっていくのか、下のグラフを見てみてください。

Stress and relax

ストレスは、単純に体に負担を与えるものとして認識されていますが、本質はそうではありません。体の態勢を戦闘状態にするために不可欠な物質なのです。

現代でストレスが問題視されるのは、ストレス過多であるため。グラフのDの部分が、多くの現代人が今いる環境ですね。

やる気が起きない人はAの状態、今回この記事にたどり着いた方の中には、ここから抜け出せず、やる気スイッチがなかなか入らない人が多いのではないかと思います。

ここから、Cの超集中ゾーンへ行くにはどうするか、実は、このAのゾーンからCの超集中ゾーンへ行くのは、正しい経路ではなく、現実的に難しいとされています。

Cへ行くには、Dのストレス過多ゾーンから、リラックスを与える、ストレス環境 →プラスリラックス環境 が、最も早い、正しい経路です。

例えば、家でテレビを見てリラックスしているところから、さぁ、宿題をやるぞっ!とストレスをかけても、なかなかスイッチが入りませんよね。

逆に、ストレスからリラックスというのは、遅刻して全速力で出社!怒られる…というストレス環境から、上司に「1度は許す、頑張って遅れを取り戻せ」などと優しい言葉をかけられると、リラックス環境がプラスされ、人は一気に集中できたりします。

バスケの試合、本番中にものすごい緊張して、調子が悪くても、試合が終わり、ストレス環境から解放されたとたん、シュートがすぱすぱ決まるようになる。なんて状況も、心当たりのある人は多いのではないでしょうか。

逆に、本番に強い人などは、ストレス下でも自分にリラックスを与えることが上手なんですね。

イチローが打席に立つ前にバットをぐるっと回す決まった動作(ルーチン)をするのも、マイケルジョーダンが試合中、ずっと下を出しながらプレイするのも、自分にリラックスを与える効果があるわけです。

なので考えるべきは、リラックスから集中するのではなく、ストレス下からリラックスをプラスするということ、つまり、仕事でいうのであれば、まず仕事を始めた最初の30分でちゃんと働きストレスをかけること、そして、一息つく、リラックスをプラスする。

そんな、余裕を持った仕事ぶりが、集中するうえで、とても大切なことになるのです。

疲れからやる気が減退するケース

やる気が起きないという原因が、体の疲れからきているケースもあるでしょう。なんだか体がだるいなぁ、体が重いなぁと。

そんな時は、まず自分の疲れが体からきているものなのか、心からきているものなのかを知ることがとても大切で、それに応じて対応の仕方を変える必要が出てきます。

疲れやすい、だるいというのは、病気としてくくられるわけではないので、コレと対処法を特定するのは難しいですが、東洋医学では、疲れやすいという状態を1つの体調のくくりとしてもっているため、下の記事では、東洋医学からみた症状と対処法からも解説しています。

心当たりのある方はぜひ一度目を通してみてください。

まとめ

仕事において、自分の「好き」は、確かに大切。でも、完璧を探すのは、なかなか困難なことだろうと思います。本当の指標は、自分の今いる環境に満足できるかどうか、どれだけ感謝できるかどうか、それが人それぞれ違うのかもしれません。

本で見つけた言葉ですが、神様は人を幸福にすることも、不幸にすることもできない、ただ出来事を起こすだけ。

今に感謝できる人間になるために、一生懸命努力していきたいですね。

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