誰も教えてくれなかった!パニック障害の発作を和らげる食事療法・健康法
誰も教えてくれなかった!パニック障害の発作を和らげる食事療法・健康法
作家の五木寛之さんが、その著書において「私達は〈心の内戦〉の時代に生きている」というショッキングな一文を残しています。
五木寛之さんの「内戦」という言葉の中には孤独感のようなものを読み取ることができ、痛みや苦しみを他者と共有しにくいストレス社会の裏側を言い得たもののようです。
パニック障害は、まさに「内戦」と呼ぶにふさわしい現代の病であり、発症者は発作への恐怖や予期不安、うつ状態、他者からの無理解・偏見などがもたらす苦痛を何重にも併せ持っています。
発作の原因は未だ解明されていないことが多いものの、ここでは様々な角度からパニック障害の実態を捉えていき、食事療法や家庭で出来る奇跡のケア方法までを、惜しみなくお伝えしていきます。
目次
- あなたはなぜ、予測不能のパニック障害になったのか?
- パニック障害の医学的見地
2-1. 気質や幼少期の体験、過度なストレスによって
2-2. 生活や人生の軌道修正が求められている - 発作緩和には、一時の心理療法よりも毎日の食事療法!
3-1. パニック障害と機能性低血糖症
3-2. 具体的に何を食べればいいのか? - 「ヒマシ油温湿布法」で奇跡が起きる
- パニック障害を発症したら、真っ先に腎臓を温めよう!
- まとめ
目次
あなたはなぜ、予測不能のパニック障害になったのか?
パニック障害の発症率は約1%で、100人に1人程度の割合で起きると言われています。
発症者は皆、一様にして、電車やエレベーターに乗っている時、また過度な緊張に晒された際に「急にめまいや動悸、激しい不安に襲われた」という事実認識を持っています。
ただ、症状は体からのサイン・結果であり、その結果をもたらすためには必ず何らかの要因がなくてはなりません。
結果としてのパニック発作が以後も長らく続くようであれば、要因もとうてい単一のものではないでしょう。
花粉症が日々の生活習慣などにより「アレルギー源への抵抗力」が失われて発症するように、パニック障害もまた長い年月を掛けて「恐怖への抵抗力」が下がってしまった結果であることを捨て置くことはできません。
パニック障害の医学的見地
パニック障害の症状は、主に「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖症」「非発作性不定愁訴」の4つに分類されます。
注目すべきは「パニック発作」を心電図や血圧、採血などの検査で調べてみても、何ら異常が見当たらないことです。身体的な問題がない以上、精神疾患に分類されていますが、現在では脳内不安神経機構の異常によって起きるといった解釈も存在します。
また発症リスクとしては、アルコールやカフェイン、砂糖の過剰摂取、喫煙との関連も指摘されています。
気質や幼少期の体験、過度なストレスによって
アメリカ人のエレイン・N・アーロン心理学博士は、人間以外も含む生物の約2割には「生存戦略として危険を察知する高敏感性が備わっている」との研究成果を発表しました。
こうした気質を持った人々を「Highly Sensitive Person=HSP(非常に敏感な人々)」と呼び、人間社会に有害なものが侵入してきた際に拒否反応を示すことによって、早期に警鐘を鳴らす役割を担っているとしています。
また、そのような特異な気質が生まれる背景には、厳しい家庭環境で過ごした幼少期の体験や精神的ストレスがあるとの説明が加えられているのです。
長期に渡って安心安全が得られず、不安や緊張が続くと、脳内の早期警戒システムである前帯状回皮質が過剰に働く状態となり、ごくわずかな刺激にも敏感に反応してしまうような高感度性を獲得してしまいます。そして、その異常は将来的に様々な疾患や障害をもたらすことになるのです。
パニック障害は、元々の性格(生来の気質と幼少期に形成された人格を足したもの)と積み上げてきた経験や環境がうまく調和されず、解決されないまま、ある日の体験をきっかけに表へと噴き出してきた結果であると考えられます。
参考書籍:敏感すぎて困っている自分の対処法
生活や人生の軌道修正が求められている
病気とは本来、「問題個所を改めなければ今よりもっと酷い状態になる」ことを感づかせるための警告です。
そのため、発症者自身がストレスの原因に気付くことが何よりも肝心であり、職場での悩みや家庭事情、人間関係のいざこざなどの問題に対して真っ向からぶつかるのをやめ、時には思い切って「身を引く」「視点を変える」「他の選択肢を探す」ことも必要でしょう。
パニック障害の場合は、こうした思い切った決断が功を奏し、真に自分のやりたい事や進みたい道が見えてくるケースが得てしてあるものです。
病気を単純に悪であると決めつけず、生活や人生を見直すキッカケにもなることをどうか忘れないようにして下さい。
発作緩和には、一時の心理療法よりも毎日の食事療法!
突然発症することもあるパニック障害、発作と日々付き合っていくことはあまりに難題であり、何か解決策はないものかと頭を抱え込むものです。
抗不安薬・抗うつ剤などの薬物療法や心理療法が一定の治療成果を上げていますが、これらは毎日のケアとして不向きであり、薬の場合は使い方や服用年数によって薬の害を被るなどのデメリットが挙げられます。
また意識すべきは、パニック障害が持つ不可解さや難解さにより、発作の原因が詳しく分かっていないことです。医学的な解明が不十分であるにも関わらず薬を飲み続けていいものか、正確には誰にも判断出来ないのではないでしょうか。
そこで今回着目するのが食事療法、まずは身の回りにある生活から改善できる点をということですが、こと食事に着目するには理由があります。
パニック障害と機能性低血糖症
パニック障害の症状には、動悸や息切れ、不安感、手足の震えなどが上げられますが、これらの症状は、機能性低血糖症と勘違いされれるほどよく似ており、関連が指摘されています。
低血糖症とは、血糖値が急上昇して、膵臓からインスリンが大量に分泌された結果、血糖値が下がり過ぎてしまった状態のことを指します。
これによって上記の発作を発症しやすくなるため、パニック障害を発症するリスクにも直結します。そのため、パニック障害の方は食事療法の実践が日々のケアとして有効であると言えるのです。
今回は「血糖値のバランスを保った食事」が多くの精神疾患を改善させた事実に着目したいと思います。血糖値とは、血液中の糖分の値のこと。まずはこの糖について解説していきます。
糖には単糖類、少糖類、多糖類の3つがありますが、単糖類や少糖類は分子がすでに分解された状態であるため、腸から血管内に入り込み吸収されるスピードが早く、血糖値が急激に上昇したり下降したりする「血糖値の乱高下」をもたらします。
これにより栄養が素早く脳に運ばれるものの、栄養を与えられる時間は短く、インスリンを分泌する膵臓にも大きな負担がかかることになります。
対して多糖類は分子が大きく、腸からゆっくり血管内に入って吸収されるため、血糖値の変化が極端にならず、一定期間脳に栄養を送り続けることも可能になるのです。
パニック障害の原因が脳内機能の異常によるものだとする医学的見解を踏まえても、「血糖値を安定させること」がいかに大切であるかがお分かり頂けると思います。
具体的に何を食べればいいのか?
基本的には、玄米やそば、パンであれば黒パン、パスタであれば全粒パスタといった、未精製の穀物を、よく噛んで摂るようにします。
これらは血糖値の上昇が緩やかなまま、炭水化物本来の甘味を楽しむことが出来るため、低血糖の方にもうってつけの主食です。
ただ、胃腸が弱っている方の場合は要注意で、豊富に含まれた食物繊維によって腸壁を傷付けてしまい、脱力感や倦怠感を感じるおそれがあります。
そんな時は普段通り、白米やスパゲティー、うどんなどを、少し控えめに楽しむようにして下さい。糖分はこうした穀物から得るようにし、甘いお菓子や飲料を極力避けることで血糖値が安定に向かい、結果的にパニック発作を緩和することにも繋がります。
その他にも、精神のバランスを整えるカルシウム、または神経の伝達を正常にするマグネシウムを含む食べ物を積極的に取り入れましょう。
- カルシウムの多い食品:
豆類、ししゃも、小松菜、ケール、厚揚げ、ゴマ、味噌、小魚類、乾物類、緑黄色野菜など - マグネシウムの多い食品:
海藻類、大豆、ナッツ類、ホウレンソウ、カボチャの種、ヨーグルト、アボカドなど
血糖値に直接関与するのは、糖質のみであることから、肉・卵・チーズなどをメインとする食事法を摂る方がいらっしゃいます。
ただ、動物性たんぱく質の食べ過ぎは腸内バランスを崩す原因となるため、「低GI食品(食後血糖値の上昇度が低い食品)」ばかり摂る姿勢というのも問題があるのではないでしょうか。
何より、完璧な食事療法はどこにも存在せず、疾患と栄養素の関連にしてもまだまだ未知の領域が残っていることを、いつでも忘れてはいけないと思うのです。
「ヒマシ油温湿布法」で奇跡が起きる
ここで話の視点を変え、パニック障害にも効くとされる上質な健康法を取り上げましょう。
「ヒマシ油」または、英名である「キャスターオイル」をご存知でしょうか?ヒマシ油とは「リシノール酸」が主成分の、独特の分子構造を持ったオイルです。この成分が体内に入ると、唯一無二の効能を発揮し、代表的には以下のようなメリットをもたらします。
- 炎症のケアや痛みの軽減
- 免疫機能の向上
- アレルギー疾患の改善
- 肝臓、胆のう、腎臓、大腸、小腸などの内臓器官の活性化
- アンチエイジング
- ダイエット効果
- 便秘解消
- 精神的バランスを整える
とりわけ、毒素の排出やリンパの改善に働きかけ、数々の疾患にプラスの影響を与えるのです。使用法は数ある中でも「温湿布法」が最も推奨されていて、ヒマシ油療法のパイオニアのウィリアム・マクギャレイ医学博士は書籍の中で、このような言葉を残しています。
- 人生の中でヒマシ油に出会えた人は、それだけで幸福な人である
- 身体は、ヒマシ油湿布に遭遇した後の方が、遭遇する前よりも、いっそう良い状態になる
参考書籍:エドガー・ケイシーの癒しのオイルテラピー
「ヒマシ油温湿布法」の手順は簡単で、まずはラップの上にフランネルと呼ばれる布地を3~4重に重ねて置き、そこにヒマシ油をたっぷりと塗り込みます。
そしてそれを右脇腹(肝臓付近)に湿布のように当て、上から湯たんぽや温熱パックで1~2時間ほど温めるだけです。
ヒマシ油は比較的重みのあるオイルのため、湿布後、拭き取るには重曹を溶かしたお湯を使うのがオススメです。ヒマシ油には免疫力、つまり「内なる癒しの力」を引き出す働きがあるため、「こんな所まで治ってしまうのか」といった改善事例の報告が後を絶ちません。
では、それが何故パニック障害の発作を好転させるのかについては、次項で考えていきたいと思います。
パニック障害を発症したら、真っ先に腎臓を温めよう!
西洋医学は、「体の主原因となっている病原を取り除く」スタイルが前提にあるため、目に見えない症状について考えるのは得意な方ではありません。
対する東洋医学は、「人体に備わっている自然治癒力を高めながら総合的な回復を目指す」古来の医療で、精神の分野にも知識が及んでいます。
そして当のパニック障害は、東洋思想の「五臓」の中の「腎」の不具合が原因だと判断されています。「腎」は西洋医学でいう腎臓の他に、泌尿器科や婦人科、脳や免疫系も含まれており、恐怖や脅威などの心情を司る部位でもあります。
つまり、「腎」が悪くなると不安や恐怖を感じやすくなり、逆に日頃から気が弱く臆病だったりすると「腎」が徐々にむしばまれ、機能が弱まることになります。
参考書籍:素問
パニック障害はこの「腎」の不調により、免疫系や脳にも少なからず悪影響を及ぼしていると考えられるのです。このため「腎」のケアとして腎臓や、あるいは「腎」の機能を助ける役割である「肝(肝臓や胆のう)」を温めるのが、治癒への近道となります。
前項の「ヒマシ油温湿布」は万病に効くとされていますが、腎臓や肝臓に直接働きかけたいパニック障害の治し方としても申し分ありません。
腎臓や肝臓を温めると非常に気持ちがよく、日々の疲れがとれるので、ぜひ「ヒマシ油温湿布」として体も心も温め、効果を実感して頂ければと思います。
まとめ
今回は、様々な角度からパニック障害の原因や治し方について見てきました。もしも、あなた自身がパニック障害に悩まされ困っているのなら、本当の意味での「生き方を変えるキッカケ」を必要としているのかもしれません。
そして身体の癒しや休息のためにも、ストレスに気付くことを課題にしつつ、ぜひご紹介した食事療法や健康法に取り組んでみて下さい。
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