静電気からくる肌荒れ?マフラーやセーターが肌に与える影響は

マフラーをする女の子

あなたの肌荒れ、静電気が一役買っているのかも?

冬につきものの静電気、特にマフラーやセーターは首元や顔に触かれるもの。肌への影響も気になるところですよね。

マフラーをする女の子

今回は静電気はなぜ体に悪いのか、原因と対策を調べてみました。

目次

  1. 静電気は体に悪いの?
    1-1. 冬に静電気が起きやすい理由
    1-2. 静電気体質というものが存在する?
    1-3. 静電気をもっているとホコリが寄ってくる?
  2. 静電気でバチッとなるのを防ぐには
    2-1. 衣服の素材の組み合わせに注意する
    2-2. 静電気を逃がすもの
  3. 肌荒れの主な原因は
    3-1. 腸と肌との関係
  4. まとめ

静電気は体に悪いの?

静電気がピリピリっとすることが、肌にダメージを与えているのでは?と気になっている方もいるかと思います。静電気が体に悪いとされるのはホコリや雑菌を引き寄せてしまうから、また、自律神経が乱れる、なんてお話もあります。

静電気の話をするとよく出てくる話題についてまずは調べてみます。

  • 冬に静電気が起きやすい
  • 静電気体質というものが存在する?
  • 静電気をもっているとホコリが寄ってくる?

冬に静電気が起きやすい理由

絶対湿度が高まると、それに比例して静電気の散乱速度は早まることが知られています。つまり、空気が乾燥している冬には静電気が散乱しづらい季節です。

また、冬場はその気温から汗をかきづらいため、それも電気を発散できなくなる一つの理由となっています。さらに乾燥はお肌の大敵、この時期の肌のケアにはいつも以上に気を使っている方も多いでしょう。

 

静電気体質というものが存在する?

静電気が毎度パチパチする人とそうでない人っていますよね。なぜ静電気が起きやすい人とそうでない人がいるのか気になっている方も多いと思います。

一般的にはこれらは衣服や乾燥が原因であると言われますが、それだけでそんなにパチパチ差が出るものか、静電気は健康状態を表すバロメータで、ドロドロ血になってしまっていると静電気体質になりやすいという説がありますが、

これは統計的なもので科学的に証明されているものではないようです。ただ、ヒトの細胞は全て電気仕掛けで動いているため、細胞の発生させる電気に異常が起きている可能性があります。

静電気をもっているとホコリが寄ってくる?

これが静電気は肌に悪いとされる大きな所以の一つです。

電気は引きつけるものもあれば反発するものもあるはず。それなら静電気がたまっているからと言ってホコリが寄ってくるとは限らないのでは?

これについては静電気の原理を少しお話してみます。

後述しますがヒトの毛髪は+帯電します。ではホコリは-帯電なの?というと特にそういうわけではありません。ホコリのような軽いものがどちらかに偏って帯電していればすぐに何かにくっついてしまいますからね。

物質によってプラスに帯電しやすいかマイナスに帯電しやすいかは異なりますが、どちらかに偏って帯電している場合、電荷が拮抗しているものもひきつけます。

それはなぜか、大きくてとても軽いボールをイメージしてください。これは+と-が拮抗している状態だとします。

このボールが+帯電したヒトに近づくとどうなるか、物体内の電子は自由に移動することができます。そのため、大きなボールの内側でも、ヒトに近い側には-の電子が寄ってきます。

一方、ボールの中の+の電子は、ヒトと反発しボールの外側に集まります。

物体に働く力は、その距離が近いほど大きくなるため、人体との距離が近い引力の方が、反発する力よりも大きくなるため、ボールが寄ってくるのです。

これと同じことが静電気でも起こるため、静電気がたまっているとホコリが寄ってくるというのは事実と言えますね。PCのデスクトップなどにたまるホコリもこの静電気が原因です。

静電気でバチッとなるのを防ぐには

単純に考えれば、大切なことは、静電気の発生を防ぐこと、そしてたまってしまった静電気をうまく逃がしてやることの2つです。

衣服の素材の組み合わせに注意する

物質はプラスに帯電しやすいものとマイナスに帯電しやすいものとがあります。通常物質を構成する原子は、「陽子(+)」という核と、その周りを回るいくつかの「電子(-)」でできています。

何らかのきっかけで電子(-)が奪われると、その原子は+帯電し、逆に電子が増えると-帯電します。

プラス帯電しやすいものとマイナス帯電しやすいもの、そしてその帯電のしやすさは下記のようになっています。

矢印

  • 毛・髪・カシミヤ
  • ガラス
  • ウール、ナイロン
  • 木綿、麻・木材
  • 皮膚
  • 金属
  • ポリエステル
  • アクリル
  • 塩化ビニール
  • テフロン

このプラス帯電しやすい素材とマイナス帯電しやすい素材をこすりつけると、容易に電子が移動して帯電が活発に起こるため静電気が発生します。

※あれ、金属って電気を通しやすいんじゃないの?と思った方、電気の通しやすさを導電性と言いますが、導電性と、素材ごとのイオン化のしやすさというのは別モノになります。金属同士と何かをこすり合わせても、電気は発生しませんよね。

静電気の発生を防ぐ対策としては衣服などを自然素材、綿や麻などを使用すること。髪を解くときには使用する櫛の素材も、自然毛のものを使用するとよいでしょう。

静電気を逃がすもの

気になるのは、たまった電気を放電するには何に触ればいいのかということ、ですが、身近な物質の導電性は意外と高く、ガラス、プラスチック、ゴムを除けば大抵のものが電気を通します。

静電気は実際はものに触れる直前に指と金属の間の空気管で火花放電が起こっているわけですが、実は空気というものは電気を通しづらいものです。

そのため、たとえば左手で何か別のものに触れながら、右手で静電気の起きやすいドアノブなんかに触れようとすると電気は空気よりも左手の接触物を通り道として選びます。

そのため、左手で壁に触れながらドアを開けるように意識すれば静電気は起こらないはずです。

スパーク:金属 (導電性が高すぎるため火花放電が起こる)

○ :木、紙、コンクリート、レンガ、タイヤ (ほどよく電気を流してくれる)

× :ガラス、プラスチック、ゴム (触っても電気が逃げていかないので意味がない)

また、指先に対し火花放電が起こることが痛みの原因となるため、たとえば鍵などを手に持って、その鍵で一度ドアノブに触れておけば、体から鍵を通して電気を逃がすことができます。

また、はだしで生活すると地面との接触がアースの役割をはたし、適度に電気を流してくれます。コンクリートも電気を通しますから、はだしになれないオフィスなどでは壁に手を触れることも効果があります。

肌荒れの主な原因は

確かに静電気は体に良いものとは言い難いです。しかし、思ったほどの健康被害はないように思います。

あなたの肌荒れが静電気体質から来ているものならば、乾燥する冬が過ぎれば解決されるはず、解決されないのであればそれは別の要因があります。

肌荒れは静電気と同じように紫外線、乾燥も主な要因になりますがそういった表面上のケアだけでなくもう一つ注目してもらいたいところがあります。それは腸内環境です。

ドロドロ血と静電気体質に関連性があるかどうかも、どちらかというと腸の不調から双方を併発していると考えたほうが説得力がありそうです。

腸と肌との関係

お腹が悪い人がその時同時に感じている悩みはいくつかありますが、そのなかでも多くを占めているのが実は肌トラブルなのです。

通年通してお肌のケアをしているのになぜかなかなか悩みが解消されないという方はまずこちらの記事を読んでみてください。

まとめ

調べてみましたが思ったほどの健康被害はないようです。むしろ静電気が発生することからくる悪影響を気にするよりも、静電気が発生する体質、状態であること、つまりドロドロ血になっている危険があることの方が重要です。

なぜならドロドロ値は動脈硬化を招くから。動脈硬化は肌への悪影響はもちろんのこと、循環器系の病気のタネとなります。

静電気で肌が荒れる人は、実際には静電気で荒れているのではなく、血液が健康でなくなっていることによって、肌荒れと静電気体質を併発している、という状況の方が説得力がありそうです。

静電気体質を改善するために、まずは血液と血管の健康にぜひ一度目を向けてみてください。

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