オメガ3の油がおすすめされる理由とは!種類と注意点を解説!

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血管の老化を防止するオメガ3

日本人の疾患、特に重い病気になった場合、それが深刻化するのは循環器系が半数を占めます。それはつまり血管の異常、どんなに良好な食生活を送っていても、食事によって摂った栄養がが心臓や脳、もしくは筋肉や肌、それを必要としている個所まで届かなければ意味がありません。

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血管を健康に保つということはそのまま身体の健康に置き換えることができると言っても過言ではないでしょう。

当サイトでは血管・血液の健康、腸の健康、心の健康を、ヒトの健康の三本軸として考えています。

今回はそのうちの血管の健康について、中でも血管の老化のもととなる動脈硬化を抑制すると言われるオメガ3脂肪酸の有効性について考えてみます。

もくじ

  1. 血管の老化とは
    1-1. 血管が老化するとは動脈硬化のこと
  2. オメガ3はコレステロール値を抑制する
    2-1. オメガ3はコレステロール値を抑制する
    2-2. オメガ3は善玉コレステロールを作る
    2-3. 現代人はオメガ3が不足している
  3. まとめ

血管の老化とは

血管の老化を意識して生活している人は非常に少ないように感じます。なにしろ血管は目には見えません…

そのため、たとえば皮膚について言うのなら、目に見える肌に化粧水や美容液を使ったりするわけですが、これは肌に栄養を与えるという意味では実はあまり意味がありません。

それは、肌にはあらゆる細菌をブロックするための機構が備わっており、美容液の成分も当然そのブロックを通過することはできないからです。化粧水や美容液等は、主に保湿のみを期待して使用するべきものと考えています。

つまり肌まで栄養を届けるのは内側からのアプローチしかありません。

肌や末端の諸器官の若さを保つためには肌表面まで栄養を届ける力を衰えさせないこと、つまり、何を置いても、血管を衰えさせない、血管を老化させないことが一番の課題となるわけです。

血管が老化するとは動脈硬化のこと

では血管が老化するとはいったいどういうことでしょう。

血管の老化は具体的には血管が腫れている、もしくは硬質化してしまっている状態を言います。腫れがあると血流を止めてしまい、血液を通して栄養が循環しなくなってしまいますし、硬質化していると血管が少しの衝撃で破れてしまう可能性が高くなります。

それらの症状は一般に動脈硬化と呼ばれます。

動脈硬化って名前ばかりが有名ですが、いまいち何が原因で何が危険なのかピンと来ないかたも多い症状ですよね。動脈っていう言葉かなんだかこの症状をわかりづらくしている気がしますが、つまりは上記のような血管の劣化、老化のことを言っています。

酸化したコレステロールが血管を侵食する

動脈硬化を招く大きな要因はコレステロールです。油性食品などについて話すとき、よく耳にする言葉ですね。ただ、勘違いしないでいただきたいのは、正常な状態であればコレステロールは全然体に悪いものではなく、むしろ必要な栄養素、特に美容には欠かせない物質だということです。

コレステロールは肌の保湿の役割をはたしたり、ホルモンの材料となったりします。

コレステロールが悪者扱いされるのは、これが酸化して変質した場合です。傷ついた血管に取り付くことによって異物として認識され、体に排除対象として認識されるからです。つまり、意識するべきはコレステロールではなく、酸化したコレステロールだということです。

コレステロールを酸化させるのは活性酸素が原因となっているのですが、活性酸素については下記の記事で紹介しています。血管の老化と大きく関わる内容なのでぜひ読んでみてください。

酸化したコレステロールが傷ついた血管から体内に入り排除対象として認識されると、今度はそれを追いかけて白血球が血管の壁内に入り込みます。そして侵入者を処理するわけですが、そのときに発生した副産物や白血球の残骸が血管の壁内に沈着することで、動脈硬化を引き起こす原因となるのです。

オメガ3はコレステロール値を抑制する

活性酸素はビタミンCやビタミンEによってある程度抗酸化されますが、活性酸素の全てを処理しきることは残念ながらできません。少なからず、体内のコレステロールは酸化されていくこととなります。

そのため、やはりコレステロールの量と質について、気にする必要があります。

コレステロールとは

コレステロールってそもそもなんでしょう。

これはつまりは脂肪酸です。脂肪と言えば名前を聞いただけで多少敬遠してしまいがちな栄養素であるように思いますが、脂質はエネルギーとしてだけでなく、お肌をきれいに保ったり、ホルモンを作る材料になるといった、美容ととても深いかかわりのある栄養素です。

しかし、脂肪酸はそれ自体が血中に流れ移動することができません。そのため、タンパク質とくっつき、血液に乗って体内を移動できる状態になりますが、このタンパク質と脂肪酸のくっついたものをコレステロールと言います。

コレステロールは善玉とか悪玉とか言われたりしますが、その2つは脂肪酸の濃度によって区別され、それぞれ役割が異なります。

体の機能を保つ栄養素的用途として作られるコレステロールは、前述のとおり肌の保湿や、体のホルモンの材料になったりするのですが、酸化されると動脈硬化の原因となるため悪玉と呼ばれています。

と、そのコレステロール自体を運搬する機能的用途として作られるものです。

一方、コレステロール濃度の低いものは前述の栄養素的コレステロールの運搬役になります。これは不要となったコレステロールの分解を助け、抑制するため、善玉と呼ばれています。

オメガ3は善玉コレステロールを作る

オメガ3、聞いたことはありますでしょうか。亜麻仁油や青魚などに含まれる特定の油分のことを言いますが、ごま油はオメガ6、オリーブオイルや菜種油はオメガ9と、油分もその種類によって区分けされるようになりました。

オメガ3脂肪酸は善玉、運搬役としてのコレステロールを多く作ります。コレステロールは通常不要になると肝臓に運ばれ分解されるのですが、その、肝臓にまでの運搬役を果たすコレステロールは、オメガ3脂肪酸によって多く作られるのです。

オメガ3は意識して摂らない限り、欠乏しがちな栄養素です。厚労省でも「増やすべき栄養素」に、ミネラルや食物繊維などと同じくオメガ3脂肪酸が挙げられており、一方、コレステロールの摂取量上限に関しては2015年に撤廃されています。そのため当サイトでは、その運搬役となりうるオメガ3の摂取を推奨しています。

オメガ3はイヌイットの生活から見つかった

オメガ3という油分は寒く過酷な環境にもかかわらず、野菜も少ないなか青魚を食べることで循環器疾患の少なかったエスキモーやイヌイットの食生活から発見されたものです。

こういった寒地では、アザラシやシロクマもとてつもない脂肪を含んでおり、それを食していた現地民は健康とはかけ離れた食生活をしていました。

一方でそのアザラシやシロクマは、冷たい海でDHAなどのオメガ3を多く含んだ青魚を食べていたため、そのアザラシなどを食料としていた現地民は、栄養価の高すぎる食生活でも、動脈硬化の発症を我々より低く抑制していた大きな要因と考えられています。

現代人はオメガ3が不足している

日本人の油の摂取はごま油はオリーブオイルや菜種油等のオメガ9、ごま油等のオメガ6に偏っており、このことから考えると私たちの体の中では運搬役待ちの、不要となっているコレステロールがたまっている状態になっていると考えられます。

そして、それらの不要となった栄養素としてのコレステロールを放置すると活性酸素によって酸化され、老化の原因となる、これが血管の老化の全容です。

オメガ3脂肪酸はこの運搬役としての善玉コレステロールを多く作り、コレステロール値を抑制するのですが、亜麻仁油やえごま油など、今でこそ名前が知られてきましたがかなりマイナーな油分、もしくは日本人が食べなくなって久しい青魚に多く含まれます。

さらに厄介なことにオメガ3は調理法等でも損失してしまう割合が大きく、その事実はあまり浸透していません。

上手く取り入れるにはマリネや、サラダのドレッシングとして塩コショウ+オメガ3の油、アヒージョのようにガーリックトーストのつけ油にするなどが良いでしょう。

ただし、先ほどお話ししたように空気によっても酸化されてしまうため、ボトルはあまりお勧めできません。下のような小分けになっているキャンペーンからまずは試してみると良いでしょう。

まとめ

今回は血管の老化をテーマに健康の大きな軸の一つである血管について、動脈硬化を予防するオメガ3に焦点をあてて調べてみました。

オメガ3はその他の流行的な健康法と比べれば臨床データも多く、自分も抗酸化と合わせて実践している健康法の一つです。

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